ななつのまとめぶろぐ

日本の歴史上の戦術・陣形:戦国武将たちが駆使した戦略まとめ

歴史シミュレーションゲームや時代劇でもおなじみの、戦場を支配するための有名な「陣形」と、特定の武将が得意とした「戦術(奇策)」をシンプルにまとめました。

有名な「陣形(フォーメーション)」

軍勢の配置を決める基本的な陣形です。戦況や地形に合わせて使い分けられました(武田信玄が定めたとされる「武田八陣」などが有名です)。

  • 魚鱗の陣(ぎょりんのじん)
    魚のウロコのように、中心を前方に尖らせた三角形の陣形です。敵の中央突破を狙う「超攻撃型」の陣形であり、一点突破の突撃に最も適しています。
  • 鶴翼の陣(かくよくのじん)
    鶴が翼を広げたように、左右に部隊を展開したV字型(またはU字型)の陣形です。敵を包み込んで殲滅する「包囲型」の陣形で、自軍の兵力が敵よりも圧倒的に多い場合に最大の威力を発揮します。
  • 雁行の陣(がんこうのじん)
    雁(かり)が空を飛ぶ時のように、部隊を斜め一直線に並べる陣形です。敵の動きに合わせて柔軟に形を変えやすく、弓や鉄砲などの射撃部隊を一斉に撃たせるのにも適しています。
  • 偃月の陣(えんげつのじん)
    半月(三日月)のように、前方をカーブさせてへこませた陣形です。大将を後方の安全な位置に置きつつ、攻めてきた敵を包み込むように迎撃する攻防一体の陣形です。
  • 方円の陣(ほうえんのじん)
    大将を中央に置き、その周囲を円形(または四角形)に囲む「絶対防御」の陣形です。四方八方からの奇襲に対応できるため、敵の罠を警戒する時や、安全に撤退する際に用いられました。

有名な「戦術(奇策・必殺技)」

特定の武将や一族の代名詞とも言える、戦局を覆すための有名な戦法です。

  • 釣り野伏せ(つりのぶせ)
    【使用者:島津氏(島津義弘など)】
    部隊を3つに分け、2部隊を左右に伏兵として隠しておきます。残りの1部隊が敵の正面から攻撃を仕掛けた直後、わざと負けたふりをして退却(釣り出し)し、敵が深追いしてきたところを左右の伏兵と挟み撃ちにして殲滅する、島津氏の恐るべき必殺戦術です。
  • 車懸りの陣(くるまがかりのじん)
    【使用者:上杉謙信】
    部隊を車輪のように円形に配置し、回転させながら次々と新しい部隊を敵の正面に突撃させる戦術(または陣形)です。川中島の戦いで武田軍を崩すために使われたとされ、波状攻撃によって敵を休ませず、自軍の疲労を抑えるという高度な連携が必要な戦法です。
  • 啄木鳥戦法(きつつきせんぽう)
    【使用者:武田信玄(山本勘助が考案)】
    キツツキが木を叩いて虫を追い出すように、別働隊を敵の背後にこっそり回り込ませて背後から奇襲(叩く)し、驚いて前に逃げてきた敵を本隊が待ち伏せて全滅させるという挟み撃ちの戦術です。
  • 三段撃ち(さんだんうち)
    【使用者:織田信長】
    長篠の戦いで武田の騎馬隊を打ち破ったとされる戦術です。火縄銃の「弾込めに時間がかかる」という弱点を克服するため、鉄砲隊を3列に並べ、1列目が撃っている間に2列目・3列目が準備を行うことで、途切れることなく弾の雨を降らせた画期的な戦法とされています。

‹ ななつのまとめぶろぐへ戻る