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世界の歴史上の戦術・陣形:世界史を揺るがした最強の戦法まとめ

映画やシミュレーションゲーム、ファンタジー作品の軍隊の設定でもよくモチーフにされる、世界史上の有名な「陣形(フォーメーション)」と必殺の「戦術」をシンプルにまとめました。

時代を支配した伝説的な「陣形」

兵士たちの連携と装備を最大限に活かすために編み出された、歴史的なフォーメーションです。

  • ファランクス(密集軍陣)
    【主な使用者:古代ギリシャ、マケドニア王国】
    長槍を持った重装歩兵が隙間なく並び、盾を重ね合わせて巨大な「槍の壁」を作る陣形です。正面からの防御力と突破力は無敵を誇り、アレクサンドロス大王の世界征服を支えました。ただし、方向転換が難しく、側面や背後からの奇襲に弱いという弱点があります。
  • テストゥド(亀甲陣:きっこうじん)
    【主な使用者:古代ローマ帝国】
    最前列の兵士が前に盾を構え、中央の兵士たちが頭上に盾を掲げることで、部隊全体をカメの甲羅(テストゥド)のように覆う強固な防御陣形です。城壁に近づく際、敵からの矢や石の雨を完全にシャットアウトするために多用されました。
  • テルシオ(スペイン方陣)
    【主な使用者:16〜17世紀のスペイン】
    大砲や銃が登場した近世ヨーロッパで誕生した、最強の歩兵陣形です。中央に強固な長槍(ピイク)部隊を配置し、その四隅に新兵器である銃兵部隊を配置した四角形のフォーメーションです。騎兵の突撃を槍で防ぎつつ、銃で遠距離から敵を蜂の巣にする攻防一体の陣形として、長らくスペイン無敵艦隊の時代を支えました。

天才たちが編み出した至高の「戦術」

戦力差をひっくり返し、一瞬で勝敗を決した歴史的な戦法です。

  • 斜線陣(斜行戦術)
    【主な使用者:エパミノンダス(古代ギリシャ)、フリードリヒ大王(プロイセン)】
    自軍の部隊をあえて一列に並べず、片方の翼(例えば左翼)だけに兵力を極端に集中させて、斜めの状態で敵に突撃する戦術です。自軍の弱い部分は敵から距離を置いて戦いを避けさせ、兵力を集中させた強い部分で敵の片翼を一気に撃破し、そこからドミノ倒しのように敵軍全体を崩壊させました。
  • 包囲殲滅戦術(カンナエの戦い)
    【主な使用者:ハンニバル(カルタゴ)】
    歴史上「完璧な勝利」として今なお軍学校で教えられる戦術です。自軍の中央をわざと弱くして弓なりに配置し、敵が中央を押し込んできたところで、左右に配置していた最強の部隊と騎兵で敵の背後に回り込み、完全に円形で包囲しました。これにより、数で勝るローマ軍を身動きが取れない状態にして全滅させました。
  • パルティアンショット(偽装後退)
    【主な使用者:パルティア王国、モンゴル帝国】
    「わざと負けたふりをして逃げる」戦術です。敵が勝ったと思って油断して追いかけてくると、馬に乗って逃げながら、上半身だけを後ろにクルリと反転させて追撃してくる敵に正確無比な矢を放ちました。敵の陣形が追いかけるうちにバラバラになったところで、本隊が反転して一気に殲滅します。モンゴル帝国はこの戦術を極限まで洗練させ、世界最大の帝国を築きました。

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